ケラリーノ・サンドロヴィッチ ミューヂックアワー

生誕50周年・ナゴムレコード30周年&新生記念 新宿ロフト4days

2013.12.781415新宿LOFT

 

こちらは201312月に4日間行われた伝説のライブの記録を残すためのものです。懐かしのナゴムのバンドから、ケラさんがお気に入りの若手バンドも含め4日間のイベントが行われました。特製パンフレット付の通し券も限定100枚で販売されましたが、わずか1分で売り切れ。二度と見れないだろうラインナップという事もあり、オークションなどでチケットが一部4万超が出たり。連日超満員のライブでした。

20131215

写真はケラさんがツイートしていた当日の楽屋でのショット。

有頂天セッションメンバーに加え、オーケンと見に来ていたチャリさんの姿も。

 


2013127日 初日

□オープニング

ケラさんが登場し、物販についての紹介中、後ろからまりんが登場。伝説となったまりんの「ケラさん逃げて」コールとともにケラさんがはけるというお約束にてライブスタート。

□大森靖子

ギターの弾き語り。ラストの曲はアカペラで歌っていました。

□パスカルズ

たまのメンバーである知久さんと石川さんが現在やっているバンド パスカルズが登場。メンバー数が多く、その演奏はいつみても圧巻。ケラさんのお芝居でも使われていた「かもめ」での盛り上がりで、初めてパスカルズを見た観客も凄いと感じていたようです。物販のCDは売り切れたそうですが、何故か数枚しか持ってきていなかったらしい。知久さんがボーカルをとる友部正人のカバー「6月の雨の夜、チルチルミチルは」もやりました。

□中野テルヲ feat.KERA & みのすけ

宇宙船、Dreaming、ディープアーキティクチャ、ロマンチスト(以上中野ソロ) 

トリステーザ、雲、君について、RULING CLASSBITTER SWEET SUNSHINE、ブルー・スカイラーキング

まずは中野さんが一人で登場し、ソロ曲4曲を演奏。今回は機材は最少構成で一部ギターも演奏。4曲演奏した後、ケラさんとみのすけが参加し、ロンバケ時の曲を演奏。最初の曲はなんとトリステーザ。オムニバス「So nice!」に収録されていたカバー曲ですが、当時もライブであまり聞いた覚えがないしリイシュー時にも漏れていた曲なので意外な選曲。今回みのすけはドラムではなくアコギで参加。アレンジもロンバケの時とは違ったアレンジで、名前の通り今回はロングバケーション再結成という感じではなく、今回の出演者の名前の通りの印象を受けましたが、あの3人が一緒にステージに並んでロンバケの曲やってくれるだけで感激でした。「だんだん毎日三人一緒になるんじゃないか」というケラさんの言葉忘れないで待ってます。

□木魚

木魚のジ・エンド、駄菓子屋無惨、虚像、大明神、ラヴ木魚

1曲目超満員の会場をタムを叩きながら練り歩くハッチャキ。まさに木魚というライブセット。もちろんラストはみんなでポクポクしました。

No-Lie-Sense

けっけらけ、反転せよ/火事、僕らはみんな意味がない、嘘つきぶっく、だるい人(with野宮真貴)DEAD OR ALIVE(FINE,FINE)(with野宮真貴)、大通りはメインストリート(with大森靖子)、イート・チョコレート・イート

初日のトリはケラさんと慶一さんの新ユニットNo-Lie-Sence。したコメイベントに続き2回目のライブ。慶一さんケラさんはパジャマの衣装で、バックメンバーは礼服。新生ナゴムからリリースしたアルバムから2曲を除いて演奏。途中ゲストで野宮さんや本日のトップバッターだった大森さんがコーラスで参加しました。


2013128日 二日目

□インセクト・タブー

虫博士という人がボーカルのバンド。コミックバンド系な歌詞の曲で、曲の前に一言あってから曲がスタートするのが良かった。ナゴムっぽいバンドでした。

□ばちかぶり

音頭、産業、桜、寒都、日の丸、苦行、愚図、稲荷、人民、オンリーユー

この日、田口トモロヲが出る事は当初から発表になっていましたが、どのバンドで出るかはギリギリまで発表されませんでした。ばちかぶりをやりたくてギターを探しているとのツイートを事前に見かけましたが、無事ばちかぶりが登場。パンクなばちかぶりのセット。トモロヲさん56歳だと思いますが、全く変わっていないステージアクションにみんな驚いていました。ベースはばちかぶりの初代ベーシストの方でした。

□電気グルーヴPlays 人生

人生のテーマ、恐怖カメレオン人間、俺が畳だ殿様だ、P-TWOKISS×3、世界あの店この店、エビ投げハイジャンプ、オールナイトロング

スクリーンが下りたまま「こんにちは、人生です。」と人生のテーマがかかり客もヒートアップ。期待していたメイクはしていませんでしたが、今回は電気グルーヴ名義だからというのと、この年でやるわけねえじゃんとの事。バックにはまりんも参加。今回は卓球と瀧が出てくれるだけで良いとケラさんは思っていたそうですが、卓球たちの方から人生をやると言ってきたらしい。人生解散後、一度トークショー参加はあったものこのようなライブははじめてだと思います。電気でやっていた曲中心かとも思いきや、新しいオケ。歌の入りとか間違えまくっていましたが、卓球も瀧もとても楽しそうで、見てるみんなもすごく楽しくて、本当にあっという間の30分でした。ラストはもちろんオールナイトロング。

 □ケラ&ザ・シンセサイザーズ

心の旅、BODY and SONG、アローン・アゲイン、LIVES、夜のスポーツ、機械じかけの子供たち、フィニッシュ・ソング、オハヨウ(with平沢進)、やっつけ仕事(with平沢進)、君はGANなのだ(with、宮藤官九郎、三宅弘城、綾小路翔)NEWS(with、宮藤官九郎、三宅弘城、綾小路翔)、神様とその他の変種、TOO LATE JONEE、悲しい合図、ケムリの王様

二日目のトリはシンセサイザーズ。ゲストも豪華で約1時間20分のロングセット。別日に有頂天もあるからオリジナル曲中心かとも思いきや、心の旅からという大サービス。平沢さんゲストで2曲。1曲目はP-MODELのオハヨウ。もちろんボーカルは平沢さん。二曲目はなんと椎名林檎の曲のカバーを平沢さんにギター弾かせていました。平沢さんはデストロイのサービスあり。その後、パルコ人の芝居組のゲスト3名も登場。みんな緊張して直前にそわそわとiPodを聴いたりしていたそうです。三宅さんはシンセサイザーズの名づけ親でもあり、初代キーボードですが、お客さんな感じでした。


20131214日 三日目

□うみのて

鉄筋が入っているのが珍しい感じ。途中でシャツを客席に投げ込んだんですが、シャツなくて大丈夫かなあと心配していた所、終わった後スタッフの方が声かけて無事シャツは回収されました。良かった。

□ケラソロ

展開図、鳥と空と海、恋するカプセルエイジ、メケメケ、バラ色(S-KEN)Golden Hours(Brian Eno)Shine(Django Reinhardt)、恋人よ我に帰れ、(カラフルメリィでオハヨの最後の曲)、いつもの軽い致命傷の朝、TVのボリュームを下げてくれ、さよなら人類(たま)

今回ケラソロはどのような選曲で来るのか全く不明でした。数か月前のINU-KERAで質問したんですが、その時はまだ決まってないとの話で、いきなり展開図でのスタート。続いて同EPから鳥と空と海。これはレアな選曲と思ったところ続いてロンバケのカバー。先週の中野さんとのやつではSUMMER LOVERSの曲をやらなかったからとの事。続いてCOVER SPECIALでもケラさんが歌っていたメケメケを。最近よくカバーするS-KENのバラ色に続いては、ケラさんの芝居でも使ったイーノのゴールデン・アワーズをなんと日本語の歌詞を付けて演奏。その後はJAZZのカバーナンバーを2曲。今度製作予定のソロアルバムはこんな感じになるんでしょうか。続いて、タイトルが無いらしいカラフルメリィでオハヨのラストでみんなで歌っていた曲(映画「ダウンタウン物語」のYou Give A Little Loveの替え歌)を。そして有頂天カバー、事前予告が唯一あった原色からTVのボリュームを下げてくれ、アンコールではアーバンギャルドの松永天馬さんが参加してのさよなら人類で終了。なんとも一番バラエティに富んで、マニア向きなセットリストがこれだったんじゃないでしょうか。

□東京タワーズ

左右にスクリーンに映像を流しながらのライブ。P-MODELHEVENを引用したオープニングからはじまり、バーゲンや亀の小指ダンスなどお馴染みのナンバーなど。ナゴムリリースのいぬちゃんのうたやスケボーくんのうたはやりませんでした。

□空手バカボンゴージャス

バカボンと戦慄、おおもうけバカボン、私はみまちゃん、パヤパヤ、福耳の子供、バカボンのススメ、踊れバンバン、来るべき世界、家族の肖像、七年殺し、バカボンと戦慄Part2

人民服で3人登場。パヤパヤではゲストのたんきゅんの二人がコーラスで参加。バカボンのススメからは三浦さんや内田さんのバンドNESSメンバーが登場し、バンド編成での演奏。通常はカラオケですが生バンドの空バカは初めて見ます。今まで空バカはろくにリハもやらなかったそうですが、今回リハがあったそうです。天国注射の昼みたいな感じにしたかったそうで、ライブでやるのは初めてという七年殺しでは、本日のケラソロのバックバンドのメンバーやアーバンギャルドの松永さん、たんきゅん、ルーズの西村茂樹さん、掟ポルシェさんらが参加しての圧巻のステージ。


20131215日 四日目

□モーモールルギャバン

最終日トップバッターはモーモールルギャバン。二枚重ねのパンツを脱ぐとクマモンパンツが出てきましたが、リハの時は違うパンツだったそうです。

□ザ・ガンビーズ(KERA、みのすけ、犬山イヌコ、中村哲夫、ヒノフジ)

シェリーに口づけ、ハッピートゥギャザー、星空ドライブ、僕のソプラノ、LOVE SONG No.4、夜明けのうた、唯一度だけ

サポートで初代シンセサイザーズのドラムだったチャコさんと、シンセサイザーズUNIT4のミンミンちゃんがオルガンで参加。以前は反戦ソングとかやってたりもしましたが、サポートを迎え音楽的にしたとのこと。いきなりシェリーに口づけからはじまり、犬山ソロの星空ドライブやみのすけソロの僕のソプラノなど、ロンバケ関連ナンバーが多め。賑やかな感じでとても楽しかった。

□カーネーション

遊園地でバーベキュー、乙女の化学、オレンジ・ボーイ、トロッコ、COW、カメラマンのヘリコプター、頭の中の傷、夜の煙突(with KERA

カーネーションは1983年頃の曲中心というレアなセット。ケラさんの30年越の念願かなってナゴムからリリースされる東京ゴジラに収録曲を3曲つづけて。オレンジ・ボーイは「ナゴムレコードの黄金時代」にも収録されていた曲です。そして、ナゴムからリリースのシングル曲は3曲とも演奏。COWは当時に演った以来だとのこと。ラストの夜の煙突ではケラさんも参加し、盛り上がりのまま終了。

□初期有頂天セッション(KERA、本城トシアキ、みのすけ、茶々丸)

おすもうさんの唄、牛乳ゴックン、ライブハウス(エッグレイヤー)、にわとり、ミシシッピ、シュルシュルシュール、愛のまるやけ

サポートでシンセサイザーズのメンバーでもあったスギヤマさんが参加。心の有頂天と紹介されていました。土俵王子からの2曲に続き、有頂天ナンバーではないが、本城さんがジンさんらと組んでいたバンドエッグレイヤーの曲であるライブハウスを演奏。続いて、解散ライブでもやったにわとり。昔はこの曲恥ずかしかったそうですが、今はそうでもなくなったらしい。牛乳ゴックンは演奏中に当時は一リットルの牛乳を飲んでいたとのこと。

□中・後期有頂天セッション(KERA、ジン、コウ、クボ・ブリュ、ハッカイ、ミウ、シウ)

でっかち、2090年のクーデターテープ、カイカイデー、ホワイトソング、ベジタブル、シュートアップ、B.C.、フューチュラ、HAPPY SLEEP

解散ライブの時さながらに「大変だー!、再開だー!」とのケラさんの声とともにでっかちがスタート。盛り上がる盛り上がる。三浦さんは有頂天のTシャツを客席に投げ入れる。この日キーボードはシウさんがいたせいか、三浦さんはピコピコハンマーで客叩いたり、客席にダイブしたりと演奏よりかはパフォーマンス担当。ジンさんはモヒカン頭でした。当時のメンバーが有頂天ナンバーをやってくれて客席は興奮状態のままあっという間に終了。


当日のイベント公式のグッズ類

T1T2

公式Tシャツが2種類。ケラさんのイラストが描かれたものと、歴代のナゴムバンドの名前がかかれたもの。サイズはMLのみ。

panfu

公式パンフレット(ブックレット)。左側が通し券購入者プレゼント用のもので右側が普及版として一般販売されたもの。

表紙含めて4ページ分内容が差し替えになっています。ケラさんのロングインタビューを掲載。

通し券分にはケラさんの直筆サイン入り。


今回のチラシ(表・裏)


今回のチケット