健康 第13回公演「ウチハソバヤジャナイ」
1992年4月8日〜19日 東京芸術劇場小ホール2
−ウチハソバヤジャナイ−
1.皆さん今日は、過ごしやすい季節になってきやがりましてよかったですよね。
池袋でやるのは第5回公演のシアター・グリーン以来でして、
そう考えてみると随分と大きくなったもんだなぁ。
これも見に来てくれる皆様のおかげなんだなぁ、と感謝しております。
しかしまたその一方には知ったことかと思っている私もいるワケで、
観客動員のキープを考えるあまり冒険ができなくなってしまうのも
本末転倒だなと思うワケです。
どっちみち金にならないんだから。
2.それでもって、お約束通り、今年の健康は再び出鱈目の地平に立ち戻って
”だからどうした”といった芝居を2本お贈りします。
音楽業界におかれましては今年はまたテクノが盛り上がってきているみたいですが、
どうせ来年の今頃はすでに忘れ去っているに違いありません。
そんなクズみたいな一過性の魅力がテクノだとすれば、まさに我々の作る舞台は
テクノだと思うのでした。
3.テクノは私の、そして今回DJ及び演奏で参加するLONG VACATIONの
バンマス、中野照夫の音楽ルーツでもあります。
開演前からガンガンテクノしておりますけれど、舞台が始まればそこはあっという間
にくだらない世界ですので緊張しないでも大丈夫です。
4.「芝居を観るのに飽きた」とゆー私の発言に対してはイロイロと不安の声も
あがっています。それは本当のコトですから困ったもんなんですけど、
観ることに興味がなくなっても作ることには相変わらず、いえ”芝居であること”
にこだわらなくなりつつある今、以前にも増して面白く取り組んで
おりますので御安心下さい。
5.劇団健康からただの健康になって今回が4本め。今回は山の手事情社の大黒柱
清水宏さん、巨乳長田奈麻さんの2名が初参加。
未だ雑誌では劇団”健康”んどと納得いかない書かれ方をしておりますが、
これからもお笑いに限らず各方面の様々な方々との共同作業を続けたいと
思っております。
ひとつよろしく。
6.パンフの印刷に間に合わなかったスけどマルチ・ブレインズの久保山努さん、
青山卓さん、いろいろどーも。
1992年4月 池袋マクドナルドにて
ケラリーノ・サンドロヴィッチ