NYLON100℃ SIDESESSION#3「悟空先生対アメリカ先生」

1995年8月30日〜9月3日 新宿シアター・トップス

三宅弘城ソロレイトショー


作・演出・出演 三宅弘城
ごあいさつ

 今晩は。レイトショーです。このレイトショー、僕は2回目です。
 一回目は5年前のみやけとでめたん『人の世界』でした。レイトショー。なんか響きもいいじゃないですか、なんか大人の時間って感じで。好きだなあ、僕ぁ。でもやる方はキンチョーするんだな、これが。僕が演る前に芝居やってるでしょ。それなりのキンチョー感がありますわなあ、で終って演ってた人はホッとするわなあ、で劇場の空気がなんとなくホッとした時に本番なんですわ。何かよくわからないかもしれませんが、とにかく独特のキンチョー感があるのです。

 みやけとでめたんの時なんか、3回くらいゲロ吐いた覚えがあるもんな。でもこのキンチョー感が良くも悪しくもたまんないんです。普通の文化的庶民生活を営んでいる時には味わえない感覚ですから。まあ僕がキンチョーするだけであって、お客さんはキンチョーする必要はありませんからね。(しないとは思いますが)だからと言って本番中となりの人と大声で話したり、おせんべい食べられたら困っちゃうし、やだな。もしそういう人がいたら近くの人が「キンチョーしなくてもいいっつうのはそういうことじゃないよ」と一言言ってやってください。

 今回のケイコ場はほとんど僕一人きりでした。さびしかった。いつも使ってるケイコ場が広大な海のように感じてなりませんでした。そんなもんだからどこにいたらいいのかわからなくなるし、広い場所に一人だからなんかおさまり悪いし、初めの頃はネタが無いし、考えてもなーんもでてこない時もあるし、どうしようもないからくるくる回ったりしてました。ホントにさびしかった。じゃやるなよって言いたくなるかもしれませんが、やりたかったんだもん。いいじゃん。(じゃ言うなよ)

 次は11月、5人芝居。楽しみでなりません。だって今の僕にとっちゃあ5人ていったら多人数ですから。はい。

 それでは最後にこの「悟空先生対アメリカ先生」に関わって頂いた全てのスタッフならびに御来場頂いたお客様に心から感謝します。どうもありがとうございました。


Special Thanks ミミナリさん