NYLON100℃ SIDESESSION#6「Φ」
1998年6月24日〜7月5日 中野ザ・ポケット
『Φ』御来場のお客様へ
下のチラシは先日、中野のサンモールをうろうろしていてもらったものです。書いてある文章のわけのわからなさに驚愕しました。なにか“いいこと”を言おうとしているのはわかるのですが思いばかりが先走っている、そんな感じがとてもよいです。只の出鱈目とももちろん違う。
考えてみると、僕は昔、このチラシに書かれた文章のような感触の芝居をやっていたような気がします。今回、“サイドセッションらしいステージを”を念頭に置いてこの『Φ』という作品をみんなと一緒に愉快に作ってみた結果、少しだけ昔の自分に立ち戻れたようで嬉しいです。「奇妙なレヴュー・ショーになります」と一部の情報にありましたが、全然レヴュー・ショーにはなりませんでした。奇妙ではありますが。
最後に、振付の井手雅子さんとオブジェ製作のヨシタケシンスケさん、一緒にやれてとても感謝しています。27名のキャストと全てのスタッフの皆様にも。そしてお客様、いろいろご意見ございましょうが、楽しんで頂ければ幸いです。
ごゆっくり。
1998年６月24日 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
----以下チラシ----
整体ヨガ
レボリューション（変革）
銀行が倒産する？！
こんなことが今まであったでしょうか。・・・
ビックリして声も出ません。何を信じて良いのか、
わからなくなっています。何万人の社員が解雇となった
山一証券もそうでした。ビックリの連続です。
そんなことを考えながら、銀行も大丈夫と思えるところに
取引口座を移しました。やれやれとの思いがしているのです。
大口取引でもないのにです。
その前を坊主頭の男性が歩いていきました。
あまりにも颯爽としているのでよく見ると女性でした。
サングラス・ウォークマン・Ｔシャツにズボン
持ち物全てが引っ越しているようでした。
人、それぞれみんな用心しているのだと思いました。
いや、この人は女でありながら男を主張しているのでした。
つい最近も大学を出て公務員になった人が
半年勤めただけで、やめてしまいました。
知り合いの知り合いなのです。
噂に聞けば「自分のやりたいことをやる」といって
パチンコ屋に勤めたそうです。
渦巻く嵐の時代、２１世紀を前に私にはそう思われます。
商店街を歩いていたら看板もない、店名もない店が
ありました。「お客様は来るのかしら？」と
他人ごとなのに心配してしまいました。好奇心から隣の
タバコ屋さんに聞いたらカレーがとても美味しいそうです。
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Special Thanks ミミナリさん