有頂天ライブビデオ上映会vol.1

ナゴムレコード再始動記念 ビデオライブ〜ケラリーノ・サンドロヴィッチの仕事 その1 「有頂天'86-'88 PART.1」1997.11.16.下北沢駅前劇場


Program A「1986.4.30 1stソロコンサート"BECAUSE" 豊島公会堂」フロントトーク/三浦俊一×KERA

BECAUSE(インスト)/WHY/ドウブツたちの空/EAST/一週間/PIPE/TOWER/ミシシッピ/霊長類南へ/ベジタブル/シュルシュルシュール/千の病を持つ男/七色シャックリ/BECAUSE//カラフルメリィ/ホワイト・ソング/心の旅/愛のまるやけ

キャプテンレコードより発売したカセットブック「BECAUSE」も好評、メジャーデビューも半年後に迎えて波に乗った有頂天は新メンバーにミューを迎え、初のホールコンサートを行った。Aプロではこのコンサートの模様をノーカットで公開。(ちらしより)

開場時間が遅れたと思ったらやはりトラブル。いちおう開場し、トークショーがはじまりました。その間も私の横ではスタッフが一生懸命プロジェクターをいじってます。そう、プロジェクターの調子がおかしいようです。のばしにのばしたトークショーは一時間をはるかに超えました。もともとの予定は10分だったらしいのに。結局、スクリーンではなく近所で買ってきた10万円の29インチTVで、ビデオライブははじまりました(笑)。あまりの小ささに最初場内に笑いが起こりました(笑)。でも最初こそ違和感ありましたが、みてるうちになれました。このビコーズツアーを見て思ったのは、ケラが言ってたようにやはりMCがアレなこと。そして、私はこないだの再結成ライブのことを思い出しました。こないだのライブはこの頃の有頂天の再現だったのだと。撮影時のテープの入れ替えとやらで、シュルシュルシュールから心の旅までがすっぽりぬけてました。でもアフターピースではBECAUSEがかかってたから、全部撮ってないわけないんだけどなあ。そして、今回のトラブルのお詫びにと帰りに1,000円返金となりました。前売りだったのでタダってわけです。そこまでしなくても良いのにと思いましたが、遠慮なく貰いました(笑)。


Program B「ビデオ全国ツアー アフターピース」フロントトーク/新谷真弓×KERA

「有頂天 SPECIAL EDITION(60分)」

メジャー・ファースト・アルバム「ピース」の発売記念ツアー後、87年初頭に有頂天は再び全国15ヵ所を廻った。ただし、ビデオで。ライブシーンの他、「夜のヒットスタジオ」、「オールナイトフジ」等のテレビ出演時の映像や楽屋風景も満載。(ちらしより)

1987.3.1〜4.4まで全国で行われたビデオ上映会用のビデオ。有頂天がいろいろ出演したTVなどの貴重な映像がみれました。個人的には有頂天のライブ動員がのびるキッカケとなった「TV−TV・インディーズの来襲」の買ワナイカライケナイが見れたのが収穫。あとポップス探偵団という番組で、財津和夫の「心の旅」から有頂天の「心の旅」へと変化する、本人との共演は知らなかったので驚きました。あとはなんだろ。ナゴム総決起の有頂天+戸川純による「電車でGO!」とかでしょうか。これは音が悪い上にステージ横からの撮影でしたが。当時の有頂天出演番組は全然見てなかったので、勉強になりました。あと、このビデオ上映前に、「サヨナラの前に接吻を」の20分で撮影したという幻のビデオの上映もありました。その後のケラソロでもかかったんですけどね。1日に2度見るもんじゃないや(笑)。


Program C「1987.5.30 有頂天の大脱走 渋谷公会堂」フロントトーク/犬山犬子×KERA

鬼/テントの外のふたつの革命/カラフルメリィ/ソシアルマネー/FINE/本当は彼が一番利巧なのかもしれない/みつけ鳥/忘れじの味/ソシアルマネー/ビルから飛び降りるためのエッシャーパラドックス1/ビルから飛び降りるためのエッシャーパラドックス2/ビルから飛び降りるためのエッシャーパラドックス3/ビルから飛び降りるためのエッシャーパラドックス4/ビルから飛び降りるためのエッシャーパラドックス5(四つ足坂)/コレクション/カイカイデー//霊長類南へ/心の旅/ベジタブル/BYE−BYE/べにくじら/クリムゾンキングの宮殿/テントの外のふたつの革命/人間なんて

メジャー・セカンド・アルバム「アイスル」のレコーディングを終えた有頂天は、前代未聞、ギミックだらけの奇妙なコンサートを行い、多くのファンを激怒させた。当日しか演奏されなかった曲もあり、一部マニアには絶賛&超レアなステージとして記憶されている幻のコンサートを公開。(ちらしより)

有頂天聞き出して、このライブがあった事を知って、ずーっと見たいと思っていたライブがこれでした。ついに念願の日が。動員自体は渋公が満員になるほど盛況だったそうですが、このライブの3ヶ月後に行われた渋公ライブはスカスカだったそうです(笑)。このライブは大不評で、動員が減ったとか。たしかに、ワケワカラナイ曲を立て続けに演奏してますが、そーいうライブの方が面白いですよね。アルバムからと定番曲やるだけのライブよりは。ピーモデルのロフトでの鳥の餌をまいた幻のライブのような事をケラさんはやりたかったのかなと思いました。のっけから黒装束の男が現れる(実はダミーでローディーのバミューダだそうだ)。そして曲は新月という日本のプログレバンドの「鬼」のカバー(この「鬼」を含むアルバムが発売されたのは1979年)。いきなりこの暗くて長い曲の完コピから始まるんですから客はとまどうでしょう(笑)。途中にケラとミューのヤラセのケンカがあったり、「人は何故生きるか」というシンポジウムがはじまったりと、仕掛けもいろいろ。シンポジウムというのは良いのですが、アドリブだったようで、内容はイマイチでした。「忘れじの味」はソノシートのしか聴いた事なかったんですが、歌詞が全然違ってました。もともとはこーいう歌詞だったんですね。こりゃ変えないとまずいかも。そして、「ビルから飛び降りる為のエッシャーパラドックス」これが聴きたかった。このツアーでしか演奏されなかった曲ばかりなんです。「アイスル」の候補曲で結局ボツってしまったやつだとか。このうち2番目に演奏された曲は、後に歌詞を総入れ替えで「今日から俺は」のサントラに収録されている「FUTURE OF COLORFUL HIGH SCHOOL LIFE」ですね。イントロわ聴いた時点で「あっ!」と驚いてしまいました。テープの入れ替えで3番目の曲を聴けなかったのが残念。でも、どれも名曲だと思います。こんな曲をボツにしたからこそ「アイスル」は素晴らしいアルバムになったんですね。ボツ曲ほ全部聞いてみたいです。その後、定番曲等を演奏し安心させといて、アンコールではあのキングクリムゾンの「クリムゾンキングの宮殿」のカバー。しかもデタラメな日本語で。またも暗くて長い曲です(笑)。発売されたばかりのシングルを演奏し、吉田拓郎の「人間なんて」のカバー。今回のビデオは数分で切られてましたが、これ当日は25分間やったそうです(笑)。いやー本当に有頂天しかやらないような素晴らしいライブでした。生で見たかったなあ。ほんとに。


Program D「1988.3.31 TRICK OF JAPANESE POPS(KERA SORO)東京郵便貯金会館」フロントトーク/清水 功×KERA

情熱の炎/東京ブギウギ(笠置シズコ)/テレビのボリュームを下げてくれ/裸のヴィーナス(郷ヒロミ)/上海雪/CONTINUEしたい/ブルージーンズメモリー(近藤真彦)/マリンタワー/ブルドッグ(フォーリーブス)/サヨナラの前に接吻を(with 戸川京子)/ブギウギ I LOVE YOU(田原俊彦)/ほっといて/TOKIO(沢田研二)/カナダからの手紙(畑中葉子&平尾昌晃)/マリー〜瞳の伝説/いくじなし//B−BLUE(BOOWY)/テレビのボリュームを下げてくれ

「アイスル」のセールス的に失敗に頭を抱えたレコード会社は、秋元康のプロデュースによるKERAのソロ展開を計画、アルバム「原色」が完成する。「日本歌謡曲のからくり」と題されたこのソロ・コンサートでKERAは、アルバム収録曲の他に郷ひろみ、マッチ、BOOWYなどのナンバーをフル・オーケストラをバックに披露。スクールメイツとも共演した。(ちらしより)

はじまる前のトークショーでも清水さん(ライターの人)が「寒い」と散々言ってましたが、その通りでした(笑)。オープニングはデメタン、犬山犬子によるショートコントみたいなものからはじまって、10年後、歌謡曲界の大御所になっているケラという設定のようです。なんか司会のアナウンサーがうまくはまってなかったですね。アナウンサーがアドリブで質問して、ケラさんがあたふたしてるのは面白かったけど。一番最後にカラオケでやった「TVのボリュームを下げてくれ」がやっぱり一番安心してみられました。フルオーケストラもいいんだけど。